2017年12月19日火曜日

2017年12月19日 兵庫県稲美町議会 木村圭二

平成29年 第248回定例会(第2号12月19日)

○15番(木村圭二) (登壇)

木村でございます。通告に従って一般質問を行ってまいります。

最初に、庁舎内での赤旗新聞の勧誘、配達、集金について質問をいたします。

庁舎管理規則では「物品の販売、宣伝、勧誘その他これに類する行為をすること」は管理者の許可を必要としています。

赤旗新聞の勧誘、配達、集金について許可を出しているのか、特定の政党に便宜を図ることは好ましくないと考えますが、所見をお聞かせください。

(略)



(略)



○議長(山口 守)

大西真也経営政策部長。

○経営政策部長(大西真也)

それでは、私のほうから質問事項1の、庁舎内での赤旗新聞の勧誘、配達、集金についてお答えさせていただきます。

ご質問の件については、数十年来慣例により行われてきており、許可申請書の提出もないのではないかと思われます。先日、加古川市で同様の問題が新聞報道され、また本日、当町についても新聞報道されましたが、庁舎管理規則に抵触する恐れがあるため、今後適切に対応してまいります。

以上でございます。



(略)



○議長(山口 守)

15番、木村圭二議員。

○15番(木村圭二) (登壇)

再質問を行ってまいります。

赤旗新聞の勧誘、配達、集金でありますけども、産経新聞に記事が掲載されましたので、ちょっとだぶるところもあるかもしれませんけども、改めて再質問を行ってまいりたいというふうに思います。

私は、職員の皆さんに協力をいただきまして調査を行いました。皆さん快く調査に応じていただきました。部長、課長に限って調査を行いましたが、29人中23人が購読をしておるという実態でありました。勤務中に配達をされ、勤務中に集金をする実態であります。自ら進んで購読をしている人はいません。

意見も伺いました。議員から言われると断りにくいんだと、議員と職員の関係で、購読を勧められたら断りにくい、そういう代表的な意見がございましたので、本心では職員の皆さん困っているのではないのかというふうに思います。もう一度明確な答弁をいただいておきたいと思います。

○議長(山口 守)

大西真也経営政策部長。

○経営政策部長(大西真也)

ご質問の件は稲美町に限った問題ではなく、先日、加古川市での新聞報道をはじめ全国的な問題でございます。全国の状況を見ますと、長年慣例により続けられてきたことや、法律面においてもさまざまな解釈があることから、各市町の対応もまちまちの状況となっております。私どもも加古川市の新聞報道を受け、すぐに町の顧問弁護士に法的な解釈について相談をいたしましたが、顧問弁護士の回答は、「慎重な検討がなされるべき」との答えでございました。具体的には、稲美町庁舎管理規則第4条の許可を必要とする行為の規定と地方公務員法第36条の職員の政治的行為の制限の規定との関係、また憲法で保証された政治活動の自由、それから職員の思想信条の自由との関係など、さまざまな角度から慎重な検討がなされるべきとのことでございます。

私どもといたしましても、この顧問弁護士のアドバイスをもとに、今後、加古川市などの対応状況なども参考にしながら適切に対応してまいりたいと考えております。

○議長(山口 守)

15番、木村圭二議員。

○15番(木村圭二) (登壇)

赤旗の配達、集金というのは、ボランティアではありません。配達、集金をしますと手数料が本人に入ります。金が入ります。赤旗の売り上げというのは、共産党の活動の資金源だけではなくて、議員個人の政治資金にも、言いますとなっているんではないかという疑義がございます。職員の皆さんが応援したいなという意志がなくても、これは間接的に議員に政治資金を提供していることになるのではないのか、私は非常に疑問に、疑義を感じております。

弁護士の回答があったということではございますけども、しっかりとですね、この点は、思想信条の自由というのは、これは職員の思想信条の自由を考えてもらいたいと思うんですね。職員の思想信条の自由、内心の自由です。職員の内心の自由を侵しているのではないのか。断りたいけど断れない、これは職員の内心の自由を侵していることになると思うんです。そういうことも含めましてですね、私は、しっかりと、毅然と対応をしてもらいたい。いい機会だと思います。もう一度お願いをしておきたいと思います。

○議長(山口 守)

大西真也経営政策部長。

○経営政策部長(大西真也)

先ほど、資金源になっているとか、職員の内心の自由を侵しているとかいうことがございましたけども、特にですね、特別の、特定の政党に便宜を図っているという認識はございません。先ほどもお答えいたしましたが、この問題は稲美町に限ったことではなく全国的な問題でございます。法律面におきましてもさまざまな解釈があり、顧問弁護士からも慎重な検討がなされるべきとのアドバイスをいただいております。今後、適切に対応してまいりたいと考えております。

○議長(山口 守)

15番、木村圭二議員。

○15番(木村圭二) (登壇)

ちょっと逸れますけど、赤旗読みたいと申し込んだら、「あんたとこに配達する者はおらん」と言われました。「郵送で送ってやる」と、「郵送料はあんたもちや」と。「ああ、そうですか」と言いましたら、「そこまでしてあんた読みたいのか」と恫喝されました。一体、こういうところがですね、職員に購読を迫っている。今、共産党に関係する団体でも読まないんですよ、2カ月、3カ月という短い期間しか。職員の皆さんが一番安定した購読の収入源になっているんです。一番安定しているんです。やめないですから、1回とったら。私は、そういう意味で、しっかりとですね、この問題対応してもらって、職員の皆さんの、私は思いを今日は代弁したつもりです。しっかりと、この問題対応して、毅然とですね、やめさせるということをやってもらいたい。その点の答弁をもう一度いただけましたら、お願いしたいと思います。

○議長(山口 守)

大西真也経営政策部長。

○経営政策部長(大西真也)

繰り返しの答弁になりますけども、この問題につきましては、法律面においてもさまざまな解釈があり、顧問弁護士からも慎重な検討がなされるべきとのアドバイスをいただいております。私どもといたしましても、今後、加古川市の対応状況なども参考にしながら適切に対応してまいりたいと考えております。

○議長(山口 守)

15番、木村圭二議員。

○15番(木村圭二) (登壇)

しっかりと対応してください。早急に、今週まだ木曜日きてませんから、今週からですね、きっぱりと対応できるようにお願いをしておきたいと思います。

庁舎管理規則と職員の内心の自由にも関わる問題として今日は取り上げましたので、しっかりと対応をお願いをしておきます。

(略)