2013年10月3日木曜日

2013年10月03日 神奈川県逗子市議会 君島雄一郎

逗子市  平成25年  9月 定例会(第3回)  10月03日-06号

◆16番(君島雄一郎君)

(略)

そして4項目め、逗子市庁舎内政党ビラ配布事件についてです。

平成24年第3回定例会、そして先の平成25年第2回定例会に続き、今定例会でも改めて逗子市庁舎内政党ビラ配布事件を取り上げます。

先の第2回定例会で、逗子市庁舎内政党ビラ配布事件を取り上げてから、改めて具体的な告発が多数寄せられています。ほとんどがOB職員ですが、刑事事件になれば証言者になってもいいという方も現れています。それは、閉庁日を狙って逗子市庁舎通用口から入り、職員フロアに不法侵入し、日本共産党の機関紙である赤旗日曜版が配られていたという事実が逗子市内で大きな反響を呼んでいるからです。

また、国内では北海道や沖縄、そして海外では北京、ニューヨークからも事実確認を求める問い合わせが入っています。これは、逗子市議会の広報紙である逗子市議会だよりが行政と同じ今年8月からスマートデバイスに向けた新たな配信形態が始まり、スマートデバイスがあれば世界中いつでも、どこでも、まるで紙媒体であるかのように逗子市議会だよりが閲覧できるようになったからだと思われます。

お問い合わせをいただいた方々は、先の第2回定例会で報じた第120号の私の一般質問のページで事件を知ったそうです。そして、「法治国家である日本でこのような事件が起こってしまったのなら、2020年に決定した東京オリンピックにも甚大な影響を及ぼすだろう」と口をそろえておっしゃっていました。果たして閉庁日を狙って逗子市庁舎通用口から入り、職員フロアに不法侵入し、日本共産党の機関紙である赤旗日曜版を配っていたのは誰なのか、この解明には警察の協力が必要です。前回の一般質問で伺った際に市長は、「指摘を踏まえ、閉庁日は管理上好ましく対応をとった。新聞等を職員が講読するには自宅での講読が常識の範囲だと思う。事件としての対応は今のところ考えていない」との御答弁でした。

そこで一つ目の質問です。このお考えがその後どのようになったのかをお答えください。

そして、なぜ、閉庁日に赤旗日曜版を配らなければならなかったのか、この理由が証言から新たに明らかになりました。在職中に、読んでいないにもかかわらず、赤旗日曜版の購読料を支払わされ続けていた職員OBは、「赤旗日曜版の講読を書面契約したことはない」と断言しています。皆さんも新聞購読される際に、販売店とは必ず書面契約をされるはずです。しかし、逗子市庁舎内で閉庁日に配られていた赤旗日曜版には、その書面契約がなかったというのです。

そのOB職員の証言によると、月曜日の朝登庁すると、自分の机の上に赤旗日曜版が置いてある。誰が置いていったか分からないので返すこともできない。そして、毎週月曜日に繰り返し同じことがあり、しばらくすると、日本共産党逗子市議会議員団の岩室年治議員が「集金です」と言ってやってきたというのです。しかも、集金の日がばらばらであり、半年以上まとめて集金されたこともあり、大変困ったとの証言もありました。

私は、政党の機関紙が全て悪いとは思っていません。正式な手続きと要件を満たしていれば問題ないのかなとも考えています。しかし、逗子市庁舎内で配られている赤旗日曜版は、閉庁日を狙って逗子市庁舎通用口から入り、職員フロアに不法侵入して配られたこと、そして、職員との書面契約もなく、購読料の集金が行われ続けたこと、この2点が大問題だと言わざるを得ません。ところが、赤旗日曜版の集金をするのは、日本共産党逗子市議会議員団の岩室年治議員です。岩室議員の一般質問からすると、職員は議員に対して、なかなか意見を言いづらいはずだという御認識を持っていることが分かりました。

そこで二つ目の質問は、議員である岩室年治議員には、なかなか本当の意見が言えない職員のために、市長自らが実態調査を行う考えはないかというものです。

以上で、登壇しての私の質問を終わります。

〔「議長」と呼ぶ者あり〕

○議長(塔本正子君)

8番、岩室君。

◆8番(岩室年治君)

今、君島議員の質問に対してですけれども、私どもの、私の個人名も入って改めてこの議場を使って個人攻撃を含めて我が党に対する御批判をされたわけですけれども、私としては、今述べられた部分に関しては、私に対する侮辱の部分も含まれていると思いますし、また、この場を借りて市長を通じて公権力の介入を求めている部分に関しては不適切ではないかなと思っています。そういう部分に関しては、やはり今後慎んでいただきたいし、懲罰に値する部分もあるのではないかなとも感じていますけれども、あと、我が党としても法的な手段も考えていかなければならないと思っているので、できる限り議長のもとでは、そうした不適切な不穏当な発言が繰り返されないように注意を払って運営に当たっていただきたいということは求めておきたいと思います。

○議長(塔本正子君)

御意見として承ります。

それでは、市長。

〔市長 平井竜一君登壇〕

◎市長(平井竜一君)

(略)

それから、4点目の庁舎内の政党ビラの配布という関係で2点御質問をいただきました。

以前質問いただいたときにお答えした内容と、今私の見解は変わってございません。そういった中で、新聞の購読というのは職員の常識的な対応に委ねたいというふうに思っております。

また、実態調査を行う考えがあるかと、そういう御質問ですけれども、今の時点で私のほうから特段そういった実態を改めて調査するというふうな考えはございませんが、質問の中でいろいろと御指摘いただいた点があるとするならば、それは職員の判断で、もしその対応が必要ということであれば、相談をしていただければ、市としては当然、職員に対しての対応はしなければいけないというふうに思っておりますが、今現在そういった相談等々の声は上がっていないというふうには思っております。

以上でございます。