2005年6月16日木曜日

2005年06月16日 神奈川県鎌倉市議会 本田達也

平成17年 6月定例会-06月16日-02号

◆9番(本田達也議員)

(略)

私も初めて、きのうですか、随分3年ぐらい前に新聞の記事として出ていた、そういうことがわかったわけですけれども、政党機関紙がこの庁舎内で講読されているという、言うなれば、産経新聞ですね、二、三年前にこの新聞記事があるわけですけども、これはきのうちょっと初めてわかったんですけどね、その中で、私もこれは前々から確かにですね、話は聞いていたことは確かなんですね。係長以上には、半ば強制的に勧誘をしている。これは、この質問というのは、それを黙認していた議会の一員としての責任も感じながら、これは御質問させていただきたいというふうに思ってるわけですけれども、この政党機関紙の、どのくらいこういうふうに、一応係長以上だとか、そういうことは言われてますけども、その実態というのは、これは把握されてるんでしょうかね、その点お尋ねしたいと思います。

◎石渡徳一 市長

私は、どういう方がどのように読んでらっしゃるのか、私自身は実態については、詳細については知りません。

◆9番(本田達也議員)

これは庁内的にそういったことを調べてる、調べたとか、そういうことは今まではないんでしょうかね、それは部長さんでも結構です。

◎佐野信一 総務部長

特にこれまで調べたことはございません。

◆9番(本田達也議員)

この新聞記事によりますと、大体係長以上に、つまり職員が係長に昇進すると、ほとんど皆さんに係長に、昇進した係長に契約を求めているんだと、大半は断れなかったという記事であるわけであります。ここにいる職員の皆さんは、もう部長級ですから、部長ですから、皆さん、その洗礼を受けてきた方々だというふうに私は理解しておりますけれども、一つは、行政と議会、この関係ってありますね、やはり職員というのは、こういうふうにたまたま配る人と集金する人が議員であった場合、つまりはですね、地位を利用して政党機関紙を講読をお願いする、契約を結ぼうとすると言われても仕方ない行為ですね、そういう状況が今まで慣習としてずっと続いちゃってる。私は4年間のブランクがありましたけども、これで返り咲いたときに、いまだにそういうことが当たり前のように行われている。私はもうそろそろいいんじゃないかと、確かにですよ、一職員が勤務時間内であっても、何らかの情報が知りたいとか、そういったことで政党機関紙を読んでいると、これは、これはですよ、それは私は適法だと思ってるんですよ。適法、当たり前のことですけどもね。だけれども、問題は勤務時間内で自分の職場で、そこで、いわゆる政党機関紙をとっている、そのことが私は問題ではないのかと。言うなれば、職員が読みたいんであれば、自宅でとればいいわけなんですよ。自宅でですね、自分の好きな新聞をとればいいわけです、政党紙でも何でも、五大紙でもいいじゃないですか、それに文句をつけているわけではないんですよ。それを自分の、言うなれば、市役所の中で、自分の自席だと言いながら、それは自分のもんじゃないんですよ、自分の席というのは、そこに持ってこいと、そういう契約をしてることは、これは庁内的にどうなのかと、そしてほかの市民から見て、見られてですよ、こういうふうに政党機関紙を見てると、そういう状況が果たして好ましいのかどうかというふうに私は思ってるんですが、その点はいかがでございましょうか。

◎石渡徳一 市長

職員が職務に必要な情報として政党の機関紙を読むということは構わないというふうに思っております。ただし、公務員には政治的な中立性がございますから、市民の方が、例えば長時間とか、みんな一斉に読んでるとかいうような風景を、もし市民の方がごらんになったら、その風景というのは誤解を招く懸念はあると思いますが、私はそのようにして職員は政党の機関紙を読んでいるというふうには思いませんし、職務の専念をするという義務に反しない範囲で、私は職員が適切にその機関紙を読んで自分の知識として仕事に役立ててる、このように考えております。

◆9番(本田達也議員)

まさにそのとおりですね、確かに読むこと自体を私は問うてるわけではないんですね。そういう政党機関紙をとるなとか言ってるわけでもないんですよ、読んでも結構ですし、その政党機関紙をとることも結構だ。ただ、庁舎内でそれをとることはいかがなものかと言ってるんです。もしとるんであれば、自宅でとればいいし、それで、もし、これ職務に必要なものというんであれば、これは市費で買えばいいんじゃないですか、自費で買う必要はないわけですから、それは。みんな、それ、とるわけですからね、少し、1部でも2部でもとればいいじゃないですか、それでみんなで回して読めばいいじゃないですか。こんな一人ひとりですね、買う必要はないんです。李下に冠を正さず、言いますね。すべて自由であるというんであれば、そんなこういう道義的なものというのはないんですよ、自由だからいいじゃないか何でも、そういう問題じゃないんですよ。行政と議会の関係というのは、これはチェック機能としてあるわけなんです。そして本来は市長提出じゃなくて、本来は議員が提出して、そしてそれを審議をする、そういう場でもあるわけです。だけども、このやっぱりチェックしてもらい、それで議決してもらいたいという、その行政としてはそういう部分もあるわけなんです。

そこで、例えば、この議員から頼まれた、こういう講読してくれよと頼まれた。それで、いや、それはもう講読できませんというところで、もしかしたら、おれ、断っちゃったら、何か一般質問で、委員会の質問でもやられるんじゃないかなと、そういうあれもあるわけです。これは事実昔あったと、週刊何とかというのもあった、もう今はない。今はないですけども、もう随分前ですよ、議員さんがですね、徹底的にやったと、徹底的にやっちゃったというあれもあるんですね。これは皆さんの方がよく知ってるはずですよ。そういう状況に今職員はあるんですね、係長以上というのは。李下に冠を正さず、それもおわかりだと思いますけれども、それは市長に言ってるわけじゃないですよ。そういう中で、まず実態調査ですね、どのくらいそういうのがあるのか、そういう調査をしていただけませんでしょうか。

◎石渡徳一 市長

それぞれの個人のと申しましょうか、公務員として、また一社会人として、それぞれの判断のもとに私は講読をいたしていると思ってますので、そのような調査をする必要がどうか、あるかどうかということは大変疑問に思いますし、私はする必要はないというふうに考えております。

◆9番(本田達也議員)

やるつもりはないということですけれども、それであればですね、政治姿勢の中で聞いてますから、この、今こういう状態が今でも続いている、これからも続くかもしれない。もしかしたら、議員の地位の利用かもしれない。地位の利用にとられてもおかしくない、そういう状態ですよね。それで、今、係長以上はそういう形で声なき声を上げてるわけですよ。できれば、とりたくねえなと、みんな声なき声を上げてるんですよ、それはわかりませんか。もう、これはもうみんな自由だから、私は知りませんよと、そういうお考えなんでしょうか。私は、そういうのは声なき声を聞いて、それで方針を決めていく。まず、これで今の状態というのは、好ましいのか好ましくないのか、その点をお聞かせ願いたいと思います。

◎石渡徳一 市長

職員は一人の公務員として自分の判断で私は読んでるというふうに考えておりますし、断れないからどうしても読んでるというようなことは私はないというふうに思ってます。

◆9番(本田達也議員)

それは余りにも冷たいんじゃないですかね、実際の話。これはですね、皆さんが、石渡市長は職員になってないからわかないかもしれない。だけれども、周りから、それは実際の話、ある話なんですよ。ここだからしゃべれないとか、そういったものってないじゃないですか、それは。もう少しそういう部分で耳を傾けるという、そういう気持ちというのはないんでしょうかね。

◎石渡徳一 市長

さまざまな立場にある状況もございますし、私は聞く耳は持っておるというふうに思ってます。

◆9番(本田達也議員)

聞く耳を持ってるんだったらば、そういう部分でもう少し、そういうふうに、もうそれは自由だからとか、そういう部分でですね、言うなれば、議員の、だって、これ、配ってるのが議員でなければ、これ、みんな払いませんよ。昔の、もう今はなくなりましたけど、社会新報というのがあった。その社会新報を配ってた人が、その当時は議員ではなかった。それから議員になったんです。その議員でなかった人が配ってて、それで売り掛けが60万たまっちゃったと、自分、それは何でかっていうと、議員でなかったからなんですよ。60万は自分で払っちゃった、そういうこともあるんですね。だから、そこには何が必要かというと、議員であるからということが、これは必要なんですよ。そういった意味でも、それは自由だからと、そういうことで突っ張られるんですか。

◎石渡徳一 市長

議員の方がですね、議員の方の地位を利用しているかどうかという御質問には、私は全くそのようなことはないというふうに思っています。

◆9番(本田達也議員)

それはあれですね、実態を全くわかっておられない、そういうことだと思ってますよ、実際はそうなんですよ。それで、これがいろんな昔はですね、政党の新聞があった。確かに昔は自由新報か何か配ってたらしいですね、私は全然だれが配ってたか、ちょっとわかりませんけども、随分昔の話ですからね。しかし、やはり良識ある議員というのは、そういうさっきも言いましたけども、李下に冠を正さず、そういう部分で職員に反強制的に強要することもなく、今、自由新報は1部も配られてない、そういう自負もありますしね、そんなこともいたしませんし、今、係長級以上というのは500人弱だと思います。それで、課長以上が150人弱だと思ってます。500人で、最初は何か、これは仄聞した話ですけども、最初は日刊じゃないと、何か日曜版というのがあるらしいですね。それで、課長以上になると、その日刊と、それから日曜版だと、日刊が2,800円ぐらいですか、日曜版が800円ですか、これがどのくらい配ってるか公表しませんから、そういうところというのは、それは拒否してますからね。それを例えば100%だとすると、係長級以上が491人いるそうですよ、今。で、日曜版ですから800円だ、これで月39万2,800円、課長級が147人いますね、これ日刊が2,800円だと、そうすると41万1,600円、そうすると月80万4,400円、100%だからですよ。実際が100%だということはないと思いますけどね、一応わかりませんから、80万4,400円というのが12カ月あると幾らになるかというと、965万2,800円、いいお客さんですよね、職員は。みんな固まって配りやすいですよね、非常にいいお客さんですよ。つまり1年間で約1,000万弱、90%の加入率だったら900万、80%だったら800万、70%だったら700万、これだけの職員の給料から出ている。これは一つは政治献金に近いんじゃないかと言う人もいますね。

こういう実態を見ても、それは個人の自由だからと、あくまでもそういうふうにおっしゃられるわけですか。

◎石渡徳一 市長

そのお金というのは情報の対価だというふうに思っております。

◆9番(本田達也議員)

情報の対価といってもですね、これは、もうこれしようがないのかもしれないですけどね、そこまでこういうふうに突っ張るわけですからね。これは余りにも私は不自然だと思ってますよ、普通の一般的な市民の目から見ればですね。この庁舎内でこれだけの講読者がたまたまいて、そしてそれを市会議員が配ってて、そして集金して、年間約1,000万だ、100%でね、私はこれ極めてですね、不自然な姿であるというふうに私は思ってますよ。全然不自然に感じませんか。

◎石渡徳一 市長

職務に必要な情報がそこにあるということの対価ではないかというふうに思います。

◆9番(本田達也議員)

職務に必要なそういうものであるんであれば、それは市が買うべきじゃないんですか、それは、職務に必要なんだったら、違いますか。

◎石渡徳一 市長

個人の仕事を遂行していく上で職務に必要な情報の対価だということです。

◆9番(本田達也議員)

いや、職務に必要な個人の、だって個人じゃないですから、個人じゃないじゃないですか、職務に必要なものであれば、それは市が1部でも10部でもいいですよ。そして、みんなで回覧すればいいじゃないですか。そんなのは、そんなのはね、一人ひとり買って読む必要ないじゃないですか、実際の話。それであれば、じゃあ、五大紙と言われている朝日とか読売とか、それも個人個人こういうふうにとってるんですか、違うでしょう。

◎石渡徳一 市長

ちなみに秘書課等必要なところはとっております。秘書課等ですね、そういうような社会的な情報を広く必要とする場所においては、私は恐らく市のお金でとっておるんではないかというふうに思ってますが、詳細については、私も詳しく知りませんが。

◆9番(本田達也議員)

だから、市のですね、職務に必要なものであれば、そういうふうに、例えば何々課だったら何々課に一つとって、それでやればいいじゃないですか、職務に必要なんだから。それを一人ひとりとるということが、私は必要性を感じないし、それなら、あれじゃないですか、とってあげればいいじゃないですか、それで市の金でとってあげればいいじゃないですか、それ。どうですか。

◎石渡徳一 市長

ですから、職務に必要な情報というのは、そのとってる人が判断をいたしておるんであって、今、市役所全体で職務に必要な情報の部分として今、政党の機関紙を必要としてないからとっておらないわけでございます。

◆9番(本田達也議員)

だから、そんなに鎌倉市の行政の仕事というのは、そんなに、ある政党機関紙が必要なんですか、皆さん必要なんですか、おかしいじゃないですか。それだったら、みんながほかのあれですよ、個人個人がとるぐらい、みんな教科書のように見てるわけですか。そうじゃないでしょう。どうなんですか、その点は。

◎石渡徳一 市長

いわゆる公務としてですね、公務としてといいましょうか、公務としてではございませんね、市役所の全体として必要でないから市役所でとっておりません。ただし、その公務員が御自分たちの職務を遂行する上で必要な情報だということでその政党の機関紙をとってるんだというふうに考えております。

◆9番(本田達也議員)

だから、職務に必要であるというふうに判断したんならば、それだったら、課で、課でですね、買ってくれということは当たり前の話でしょう。課で、一つの課でね。職務に必要なんでしょう。個人的に楽しむ、そういうもんじゃないんでしょう。それであれば、職務に必要なものであれば、個人的に買わなくたっていいじゃないですか、そして回覧すればいいじゃないですか、ここにありますよという形でね。それがわざわざ一人ひとりですよ、全員がですよ、同じものを。そんなの不自然だと思いませんか、それで。

◎石渡徳一 市長

個人にとって、それぞれの職務に必要な情報だということでお答えをしておるわけでございますから、例えば鉛筆ですとか消しゴムですとか、だれでも必要な、どうしても必要なものとなればですね、これはやはり役所で当然そろえるわけでございますが、そういった必要のない範囲の中でですね、個人がそれぞれが職務に必要だと思って、私は機関紙を読んでるというふうにお答えを申し上げております。

◆9番(本田達也議員)

わかんないんですよね、鉛筆だとか消しゴムだとか、そういったものは、これは職務に必要だから、それは買いますよと、これ公務で買いますよと、こういう返事ですよね。だけど、必要ないんだけども、個人で必要だったらば、それはみんなとってるんですよと。それは、それであればですね、そういう、さっきも言ったように、市民の一般的な見方からすれば、そういったものというのは、余りにも不自然なわけなんですよ。こういうふうに自分の市役所のみんな座ってる机があります、そこで、政党機関紙をぱかっとこうやって、みんな、それぞれみんなこういうふうに見てるわけですよ。見るわけでしょう、必要だから見るんでしょう、新聞が必要なんでしょう。個人的に職務遂行上の理由があるから、ぱーと見てるわけでしょう。どうですか、そういうのは。一般的にこういうふうにして、みんな政党機関紙見てると、自分がとってるからいいだろう、そういうのが普通の状態ですか。どうなんですかね、普通の状態だと思いますか。

◎石渡徳一 市長

職員が一斉に広げてるとか、広げるとかですね、あるいは全部をきめ細かく読んでるとか、そういうことについては私熟知をいたしておりませんが、いずれにいたしましても、仮にですね、一斉に読んでたり、あるいは同じ時間帯に全員が読んでる、多くの人が読んでるような状況というのは、市民から誤解を招く懸念はあるなというふうに思います。

◆9番(本田達也議員)

市民から誤解を招く、そういう状況はあるかもしれないということなんですけどもね、だからそれを、じゃあ、もう私は政党機関紙だけを読んでるというのもあり得ないと思いますし、いわゆる五大新聞と言われてるものを読んでる場合もありますよね。ということは、鎌倉市の仕事をするに当たっては、五大紙のみならず、ほぼ全員が政党機関紙をとって、政党機関紙をとらなければ職務の遂行ができない、そういうような仕事なんですね。個人的に、それは講読されているのもしれない。だけども、ほぼ全員が買わざるを得ない状況になっている。そういった職務、そういう客観的に見て、そういう状況になってるんですね、どうですか。

◎石渡徳一 市長

全員がと、仮にそういう姿であれば、御質問にですね、仮にそういう姿であれば、市民の誤解を招く懸念はあるというふうにお答えを申し上げたんでございまして、そういう状況になってるとか、あるいは機関紙を読まなければ仕事はできないということは私は一言も申しておりません。

◆9番(本田達也議員)

政党機関紙を読まなければ、仕事ができないということは確かに異常ですからね、そういうことはないと思いますけれども、だけども、今の現状としては、ほぼ、どのくらい配ってるかわかりませんよ、配ってるかはわからないけれども、話を聞くと、大方の職員がそういうふうに講読をしている。本当に困ったもんだなと。私は率直に困ったものだなと、そういう地位を利用した売り方もしてるんじゃないかと、そういうふうに思われるだけでも嫌ですよね、実際。私はそう思うんですよ。こういう質問してても、何かごちゃごちゃ、よくもやじも飛ばせるもんだと、恥ずかしくないかと、恥を知れと思うんですけどね、私は。それに迎合して、迎合してとは、これは言いませんけども、言いづらいかもしれませんけどね、こういう場所では。はっきりしたお答えも、こういう悪しき習慣というのはやめましょうよ、本当に。市長が方向性を出せば、おれはこっちを向いていると、そういう方向性を出せば、職員もほっとするんですよ。そういう方向性というのは、やはり出せませんか。

◎石渡徳一 市長

具体的に方向性とおっしゃいますと、どういう方向性でございましょうか。

◆9番(本田達也議員)

私ですね、8年間と、今これやってますけども、この質問で初めて逆質問されましたね、驚いてますけどね、どういうことでしょうか。答弁者お気持ちとして、私質問させていただきますけども、だから、本当に驚きますね。ですからね、今までこういうふうにやってきて、また、議会にお仲間に加えさせていただくことができたと、そういう中で、帰ってきてみれば、いまだ政党機関紙を配ってるやつがいる。そして、嫌々だけどとってるやつがいる。それで、払ってるやつがいる。こういう悪しき習慣というのは、慣習というのは、もうそろそろやめましょうよと。それは法的には、これ違法性はないんですよ、実際の話。自分がとってますよと、自分が好きこのんでとってますよというふうに言えと言ってるのかもしれないし、そうなんだろうな、おいということなのかもしれないし、これは議会と行政の議員と職員との関係というのもありますから、それはおもんぱかって言いませんよ、みんな、言うはずないですよ、それは。だけど、そういうところを、声なき声を酌み取るのが市長だと、私はそう思ってるんですよ。だからといって、おまえら、全部とるなということも言えないのはわかりますよ。だけれども、今の状態が好ましいか好ましくないか、このままずっと続けてほしいか、これはどんなもんかと、疑問があるかと、そういったところで、市長、どうでしょうか。

◎石渡徳一 市長

自由民主党さんは自由新報という機関紙があるというふうに承知をいたしておりますが、さまざまな情報を得て職務の遂行をするということは私は大切なことだというふうに職員に話しておりますので、さまざまな情報の中にですね、やはり政党のお考え等々もあるんではないかと思ってますので、私の口から、そういった機関紙を読むことはやめろということはとても言えない立場ですし、むしろ、逆にさまざまな情報を得て、そして、その上で仕事を遂行するようにという指示を私は出せる立場にあるというふうに考えております。

◆9番(本田達也議員)

ですからね、政党の機関紙を読むなと言ってるわけじゃないんですよ。とるならば、自宅でとれということですよ。そこの自分の席でとるなと、いやしくも、公の場でしょう、市庁舎というのは。そこで自分のところに持ってこいというのは、それはおかしいんじゃないかということなんですよ。それだったらば、別に政党機関紙をとるなとか、読むなとか、そういうことを言ってるわけではないんですよ。そうじゃなくて、とるんであれば、自宅でとる。自宅でとればいいじゃないですか、それは。

◎石渡徳一 市長

庁内の管理規則上の御質問だというふうに思いますので、総務部長から御回答させていただきます。

◎佐野信一 総務部長

庁舎管理を担当する立場からお答えさせていただきますと、市には市庁舎管理規則がございます。もう既に議員さん、御承知かと思うんですが、その管理規則は公務の円滑かつ適正な執行を確保することを目的としてできております。そして、そこには禁止行為ですとか許可行為がうたってありまして、特にこの庁舎の管理規則に抵触することではないだろうと、そのように判断しております。

◆9番(本田達也議員)

それは抵触しないということですね。だから何というんですか、特定のそういう機関紙ですよ、そういうもの大多数の人間がですよ、今とってるわけですよ、それは抵触しないというのはわかります。だけど、好ましいものかどうかということなんですよ、それはどうですか。

◎佐野信一 総務部長

職員がですね、大多数の管理職の職員がとっているということにつきましては、先ほどから市長が再三お答えしてますように、個々の契約、個人と機関紙を講読を個人にお話しした人との契約で配ってますんで、それはその辺のお答えは、私の方からちょっと差し控えさせていただきたいと思います。

◆9番(本田達也議員)

だけども、これ、あれだったじゃないですか。きのうの質問もそうだけれども、政治の中立性ということが求められているわけでしょう。政治の中立性を求められてる中で、それは好ましいものと言えるんですか、それは。

◎石渡徳一 市長

好ましいか好ましくないかということは、感情が入ってる言葉でございまして、よいか悪いかということになれば、よいというお答えしかできないということでございます。

◆9番(本田達也議員)

よいか悪いかじゃなくて、その状況が好ましいか好ましくないかと言ってるんですよ。

◎石渡徳一 市長

ですから、好ましいか好ましくないかという判断でのお答えは差し控えさせていただきます。

◆9番(本田達也議員)

何で、そんな好ましいか好ましくないかと思ってるわけでから、それを言えばいいわけですよ。何で差し控えなきゃいけないんですか、これ。差し控えるあれがないじゃないですか、理由がないじゃないですか。あなたが思ってることを言えばいいんですよ。

◎石渡徳一 市長

差し控えさせていただきたいと思います。

◆9番(本田達也議員)

何をもって控えるわけなんですか、その控える理由というのは何なんですか。

◎石渡徳一 市長

個人の判断によって講読をしているさまざまな状況を見ての感想を求められておりますので、差し控えさせていただきますというふうにお答え申し上げております。

◆9番(本田達也議員)

いや、違うんですよ。今ね、大多数の人間が政党機関紙をとってます。それで、これは庁内でとってますよというのが一つの前提ですよ。それで、それを、そうはいっても、職員というのは、政治的な中立性を求められてるじゃないかと、それは好ましいものですか、好ましくないものですかということを言ってるわけですよ。私の言ってることわかります、どうなんですか。

◎石渡徳一 市長

政党の機関紙でございますから、その政党の機関紙がたくさん読まれておればですね,その当該の政党の方からすれば好ましいことでございましょうし、また、自由民主党さんには自由新報という新聞ございます。ですから、片方の立場から立てば、やはり政党間のやはりいろいろとお考えあると思いますので、私の口からお答えするのは好ましくないと思って差し控えさせていただいております。

◆9番(本田達也議員)

いやいや、別にね、自由新報じゃないから言ってるわけじゃないんですよ。我々は自由新報、自由民主党は、そういうことは一切やりません。これからもやりませんよ。さっきも言ったように、誤解を招くおそれがある。行政と議会、この関係というのは、車の両輪だと言ったじゃないですか。それであれば、議会から行政に対して、行政の一職員に対して、うちの自由新報をとれとか、とってほしいとか、勧誘もしませんよ。もし、あれするんであれば、ただで配りますよ、そんなもん、政党活動だったら。堂々とただで配りますよ、金なんてとりませんよ、そんなもん。(私語あり)非常にうるさいんだよな、何かわからないけども、李下に冠を正さないやつ、本当に自分が何かやましいことがあると、何か言いたくなっちゃうやつがいる、困った話だな。議会としての品位が疑われますね。やじがいい悪いじゃないですよ、私が言ってるのは、そうじゃない。だけども、自分の地位を利用したり、そういう部分で講読させて対価をもらう、それがちっとでもやましいことがあれば、そういうことをつっつけば、それに対してやじが出ますよね。議会人としてもっと品位を持って、そして恥を知るべきですよね。恥を知れば、どういうふうに、そういうのをやめるとか、ただで配るとか、そういうことになるんではないかなと思いますけどね。

じゃあ、ちょっと視点変えますけども、さっきのね、その公務員の政治的な中立性は、これはもうきのうの質問から確かにありますよね。それが、じゃあ、市民の目から見て、大多数の人間がそういうふうに講読をしていると、有料で配ってもらってる、議員から配ってもらってる。これは好ましいか好ましくないかというふうに言いましたけれども、一般的な市民の目から見て、誤解を与えかねない状況じゃないかなというふうに思うんですけども、その点はどうでしょうか。

◎石渡徳一 市長

ですから、冒頭ですね、そのような御回答をさせていただいたわけでございますので、公務員には政治的な中立性が求められております。仮にですね、本当に多くの職員が同じような時刻に同じような政党の機関紙を読んでる、これは大変に市民の誤解を招く懸念があるというふうに先ほども御答弁いたしましたし、そういうふうに考えております。

◆9番(本田達也議員)

市民のそういった今の状況ですね、そういうものが市民の誤解を招く懸念があるという御答弁ですね。これがぎりぎりかなというふうに思いますけどね、確かに誤解を招く懸念はありますね。これから、石渡市長がそういう一連の大多数の幹部職員、それがある特定の政党機関紙、それをとっている。そういうものに一般的な見方として、市民から見ても、誤解を招く懸念があるという指針といいますかね、感想です。情からね。方向性は示されたわけです。これから、この一般の職員の、とってる職員の、私は奮起を促すわけであります。そして、誤解されないような、いろんな人に誤解されないような、そういうもの、職員としてのあり方、公務員としてのあり方、そういったものを私は望むわけであります。何もいじめてるわけじゃないんですよ、それは。むしろ、そういう呪縛から私は解放しようとしてるんですから、実際の話、そういう無言の圧力、とれ、とれ、とれ、とれ、政党紙とれ、とれ、とれ、とれ、無言の圧力ですよ。やらなかったら、今はおとなしいけど、やっちゃうぞくらいな、そういうのもあり、言われかねないわけですよ。そういうのから解放しようじゃないか、もう悪しき習慣を絶とうよ、そういう状況から質問させていただきました。ひとつ、これで市長の指針といいますか、お考えが示されたわけですから、そういう部分でやっていってほしいと思います。これはずっと追跡をしていきますし、ずっと継続的に質問していこうというふうに思っております。

(略)