2002年3月14日木曜日

2002年03月14日 東京都議会 鈴木一光

平成14年_予算特別委員会(第4号) 本文 2002-03-14

171 ◯鈴木委員

(略)

そういった「赤旗」と申しますと、私は葛飾区議会議員時代から(「知事の見解を聞いた方がいいよ」と呼ぶ者あり)いや、別に、中西さんもきのうは余り……(笑声)これから質問するんですけれども、区議会議員時代からおかしいなと思ってきたことがあります。それは、現職の区議会議員が「赤旗」をたくさん抱えて、区役所の中を飛び回っている光景を私はたくさん、頻繁に見かけております。区の職員に聞くと、区の幹部職員はほとんどが、読みもしないのに買わされているという話でありました。

その後、都議会議員になって、同じことを都の職員に伺いますと、やはり同じような答えが返ってきました。共産党の議員が所属する委員会の所管の理事者に講読を依頼してくるといった証言もありました。理事者側は議員に頼まれるとどうしても断れない、一度講読してしまうと、退職まで断れないとのことであります。給料もカットされている中でありますから、できればいっときも早くやめたいとのことでありました。

これは大変な問題であります。「赤旗」というのは、まさに今、国会で大問題になっている、議員が黙ってお願いをしただけで、これは圧力ですよ。そして、「赤旗」を買ってくれというのは、これはあっせん、口利きじゃないですか。政・官・業のまさにこれは癒着ですよ。嫌々買わせるのは、そういうのは押し売りというんですよ。本来、行政と議会というのは対等の立場でなければいけないんです。それが、議員と理事者とが金銭的な利害関係が生じているというのは、異常なことなんですよ。そして、普通は、利害関係があった場合には、理事者は「赤旗」のお得意さんでしょう。それが、通常、商売でいえば、お金を払ってくれるお得意さんには、商人は頭が上がらないわけであります。しかし、この商人、新聞屋さんは、お得意様に対して無理難題を押しつけ、あげく、やることには何でも反対、一般社会の常識から全くかけ離れている状況だというふうに私は思います。

共産党は、企業、団体からお金をもらわないといっておりますけれども、その穴埋めは役人にしてもらっているのでありましょうか。私は、理事者もだらしないということもいえます。不当な圧力に屈することなく、嫌なものは嫌といわなくてはなりません。ノーといえる役人でなければならないというふうに私は思います。

いずれにしても、大変に納得いかないことばかりであります。ぜひこの件に関しては、議運の理事会等で、もう一度私は検討をしていただきたいというふうに、心からお願いを申し上げる次第でございます。

例えば(「聞けよ」と呼び、その他発言する者多し)私も時間配分があるからね。ともかく、共産党の方も、新聞の販売の部数のノルマがあって苦労されているんでしょうけれども、でも、私たちも党員のノルマありますよ。しかし、理事者に、役人に党員になってくださいとか、自由民主を買ってくださいといったことはやりませんよ。私たちはそれぞれ地元をはいつくばって、党費四千円もらうのも、今の時代、大変な時代でありますけれども、でも、いろいろな苦情を聞きながら、陳情を聞きながら、頭を下げながら、このノルマを果たしているんです。共産党みたいに、皆さんに新聞──公明党さんだって新聞あるでしょう、それぞれがみんな、皆さんに新聞を売りつけたらどうなるんですか、皆さん。そうでしょう。こういったことは、私は、即刻、共産党さんの良識によってやめることを、ぜひお願いしたいというふうに思います。

(略)

172 ◯石原知事

(略)

それから、「赤旗」の販売の実態、今、初めて知りましたが、やっぱり私、かねがね、共産党が自民党に次いで政治資金がいかに潤沢かということに(「自民党より多いんですよ」と呼ぶ者あり)あ、そう、驚いていましたけれども、それは、こういう暴力的な新聞の一方的な押しつけの上に(「何ですか、その発言は」と呼び、その他発言する者あり)いや、うそをいうことは暴力の一種じゃないですか。(「言葉の暴力だよ、言葉の暴力」と呼び、その他発言する者あり)言葉の暴力をあえて繰り返す新聞の一方的な押し売り、そういった搾取によって共産党の資金が賄われていることは大変意外でありましたし、これはやっぱり国民の目の前で、あの政党も反省すべき問題じゃないかと私は感じました。