2014年9月4日木曜日

2014年09月04日 神奈川県鎌倉市議会 上畠寛弘 中澤克之

平成26年 9月定例会-09月04日-02号

◆7番(上畠寛弘議員)

(略)

最初に取り上げさせていただきたいのは、海のことも、もちろん後でさせていただきたいんですけれども、去年の9月、ちょうど1年前から私が取り上げさせていただいております市庁舎内における政治活動・政党活動ということで、ことしの6月に自民党本部の竹下亘組織本部長、昨日、組閣で復興大臣になられたんですけれども、竹下本部長から全国の市役所における政治活動・政党活動で、具体的に言うと、「しんぶん赤旗」の市役所職員に対する販売について、どうなっているかということを対応するようにということが全国の県連に送付されました。

この問題は、鎌倉市が端緒となっておりますので、鎌倉市においても、この状況というのを、新年度になってからどういう状況になっているかとか、対応について、運用状況とかも確認させていただかないといけないと思いますので、確認させていただきたいと思います。

平成26年の2月定例会で市長は、庁舎管理上適切でないものは禁止していくとおっしゃられて、12月議会にそもそも宗教活動・政治活動に、そういう類するものに関しては禁止していくと明言されたところから、2月の質問に入って、4月から対応されたと思うんですけれども、総務部長もかわられて、実際、今どうなっているのかと、4月からどのように対応しているか、総務部長からお答えください。

◎佐藤尚之 総務部長

本年、平成26年4月1日から、鎌倉市庁舎管理規則第10条に定める許可行為の審査に関する審査基準を施行いたしまして、公務の円滑かつ適正な執行の確保という観点から、庁舎内で行われております各種行為につきまして、庁舎管理上適切でないものにつきましては、許可しないこととしてございます。

執務室内で物品の販売行為を許可しないこととなりまして、現在、執務時間中、執務時間外を問わず、執務室内において政党機関紙の配布や物品の販売等につきましては、行われていないものと認識してございます。

◆7番(上畠寛弘議員)

12月議会の議論、9月議会の議論とか、いろいろ踏まえて、執務室内においてはそういう販売をしないということになりまして、市長としては、禁止していく方向でということの発言をされて、実際、市長御自身、この対応で当初明言していただいた目的は達成されたとお考えでしょうか。市長御自身どういうふうに思っていらっしゃいますか。今の市のそういうルール制定後、運用して、実際どうかという市長の感想を伺いたいんですが、どうでしょうか。

◎松尾崇 市長

庁舎管理上、適切でない行為について禁止をしていくということで、この4月からそのような形でスタートして、現在も今申し上げましたように、執務室内においての物品の販売、また配布ということは行われていないと認識をしておりますので、当初の目的ということは達成できているんじゃないかと考えております。

◆7番(上畠寛弘議員)

執務室内ではそうなんでしょうけれども、実際のところ、ヤクルトとか、保険屋とかも、いろいろ含めて禁止になってしまっているんですけれども、執務室内という、そもそものそういう問題じゃなくて、庁舎内における営業活動というよりも、新聞に関しては、政治活動・政党活動だと、そもそも、それがよくないことではないのかというところが私もあったんですね。問題提起のきっかけとして。そこについて、市長も御理解していただいたのかなと思えば、保険屋や、そういうヤクルトとか、そういうものに対しても含んでいたので、実際、執務室内での禁止は、確かに禁止になって、そういう、入っていくということは新聞配達を理由にして入っていくということはなくなったのかとは思うんですけれども、実際問題、行われているところで、今、廊下とか、私も議会が休みの日とか来たら、議会の階段のところにぽんと私が問題にしています「しんぶん赤旗」が、日曜とか土曜は置いてあるんですね。そういうふうにして、まだ販売という行為自体は、実際市役所内において行われていると、それ自体はもう市長としては、もうよいというところでしょうか。そもそも市役所内の政党活動・政治活動というのは、市民からも誤解を受けますから、よくないことだし、議員の立場の方が職員に対して勧誘するのは、幾ら議員と職員の信頼関係があったとしても、市役所内というのは、なかなか難しい、誤解を生むところもあるし、当然、自由意思が完全に担保されているかというのは、議員からしたら、それは市役所の職員の方はいつも御機嫌で笑ってはくださりますけれども、職員の方からしたら、心の中ではどう思っているかわからないし、実際、昨年退職された方々も、助かった面はあると、私に率直に言ってくださった方もいると。

そういうところを受けとめて、今、執務室内のみ禁止していると。実際、庁舎管理の責任者は市長なんです。全責任は市長が、そういうところで自制しなくてはならないということを、この鎌倉市のトップとして思われれば何ら問題はないはずなんですけれども、廊下とか、いろいろな面であるわけで、それで、市長、よいと思いますか、いかがでしょうか。

◎松尾崇 市長

この4月以降、これは以前からでもありますけれども、役所の中において、いわゆる物品の販売、もしくは勧誘ということが行われるというのは適切でないと感じていました。ですので、この4月から執務室においてのそのような行為ということは禁止をしておりますので、そのことは守られていく必要があると考えています。

今御質問の中にあります階段に置いてあるということについては、私自身は認識をしておりませんので、御答弁は差し控えさせていただきます。

◆7番(上畠寛弘議員)

廊下等で、実際、販売されていらっしゃるのですよ。廊下等でもあるし、実際、職員の方々も今回の答弁調整いろいろする中でも、認識されている課長、係長いらっしゃって、今おっしゃった答弁、最初は役所内における物品販売等々は適切でないと。だから、私は執務室内で禁止されたと今市長がおっしゃったんですけれども、執務室内イコール役所内じゃないですよね。執務室内外の部分において、そこは規制がかかっていないわけですから、そこの部分についても市長と私の認識は一致していると思うんです。ですから、そこの役所内全体について、きちんとやっていただきたい。

状況を把握されていないということですので、今の時点で執務室内だけで達成されたと思っていらっしゃるなら、それは間違いですので、ぜひそれで御認識を変えてください。

それの状況がわかっていない状況で、じゃあ、役所内全部禁止だというふうにできないとおっしゃるなら、まず、そこの調査をしていただきたいと思うんですけれども、それについてはいかがでしょうか。状況把握のために。

◎松尾崇 市長

状況把握というのは、努めてまいりたいと思います。

◆7番(上畠寛弘議員)

きちんと、そこはやってください。改めて確認しますけど、市長としても、大切なのは執務室内を販売の場所とするのがおかしいとかじゃなく、役所がそもそも販売する場所としては適切ではないという認識は、さっきおっしゃったとおりで、それはよろしいですか、お願いします。

◎松尾崇 市長

市役所内での物品の販売、勧誘ということは好ましくないと、私自身考えております。

◆7番(上畠寛弘議員)

そこは政党活動・政治活動で、そもそも、議員という質問権を持っている、また監査権も持っている、立法権も持っている議会において、それを構成する一員が、職員に対して自由意思が完全に担保できているというのは、本当に思い上がりでしかない、セクハラをする悪いおじさんが、いや、セクハラしているとは思わなかったなんて、そういう言いわけと同じなんですよ。そういうわけにはいかないというところを、そこも、物品販売だけじゃなく、職員のことを守れるのは市長だけなので、そこの御認識があるのであれば、しっかりと私応援しますので、ぜひお願いしたいと思います。その点について、いかがでしょうか。

◎松尾崇 市長

今、現状ということを改めて把握をしてまいりたいと思います。

◆7番(上畠寛弘議員)

確かに、なかなか市長としては、実質的な与党の方ですから難しいとは思いますけれども、しっかりそこはやっていただきたいと思うんですよ。(私語あり)

それはどうかわからないですけれども、実質的にごみを進めようとしている、いろいろ、やじに反応してもしようがないんですけど、いますからね。

セキュリティーに関してというところで伺いたいんですけれども、実際に、私が見ていた中で、実際登録していた議員の方以外にも、配達に来ている方というのはいらっしゃると。その配達に来られる時間というのが開庁後であれば、市民の方も自由に出入りできますから、それはしようがないと思うんですけれども、開庁前、8時半より以前だとか、そういう、要はまだ市役所が基本的には職員がクローズしている状態の中で入っている中で、それって、一々書かなくても、新聞配達だったら、別にもうスルーなんですよね。それって、隣の逗子市でも問題になっていたみたいなんですけれども、やはり隣の逗子市においてそういう情報漏えいとか、そういう第三者による問題があって、大きな事件にもなったところでございますので、これはそもそものセキュリティーの観点から、これ市長に改めていただきたいなと思うんですけれども、今後、守衛室において、職員の方以外に関しては、きちんと誰が開庁時間以外に入ったかどうかというチェックというのを、そこはきちんと厳しくやっていただきたいと思うんですけれども、それはどうでしょうか、御対応いただけないでしょうか。市民の情報の安全を守るためですから、ぜひ御決断いただきたいですが、どうでしょう。

◎松尾崇 市長

市役所の中に出入りする方につきましては、まさに今、守衛室で管理をしていると私自身認識をしております。改めて、それを徹底するようにしてまいりたいと思います。

◆7番(上畠寛弘議員)

徹底、お願いします。そこは徹底されていないみたいですから、私も確認して言っているので、そこのところは毎朝顔を合わせたり、よく顔を合わせれば、ああ、わかりましたよというふうになっているかもしれませんので、そこは守衛室を管理する総務部に対しても行っていただきたいと思います。

セキュリティーに関して等で、以上でございますけれども、やはり政治活動・政党活動の是正というところがきちんとやっていただきたいというのが、私のそもそもの趣旨と、あとは職員の労働環境の、正しい労働環境のあり方のためにやっていただきたいので、ぜひ誤解をしないようにしていただきたいと思います。

(略)



(略)



○議長(中村聡一郎議員)

議事の都合により、この際、会議時間を延長いたします。

吉岡議員の関連質問を許可いたします。

◆23番(吉岡和江議員)

今、いろいろお話がありまして、私ども日本共産党は公党でございまして、国会や、それから具体的には地方議員も持っておりますけれども、私どもが目標としている、きちっとした綱領や、それからその中では、暴力によっての転覆なんて何もうたわれていませんし、私たちは議会を通じて、言論を通じて、そして選挙を通じて市民の皆さんに政策を申し上げ、その結果として私たち国民が主人公の立場を貫いていっていこうということで、オープンにしている団体でございます。それについては一番最初に抗議しておきたいと思います。

この間、昨年の9月から私ども日本共産党に対する公正・公平とおっしゃいますけれども、私たちだけに対して、いろいろおっしゃっているということに対しては、2月の議会に対しても、赤松議員が申し上げたところでございます。

基本的には、政治活動、いわゆる議会、議員の政治活動という問題では、この間も申し上げてまいりましたけれども、市役所内での政治活動の禁止や、もちろん職員に対するセクハラ、パワハラという問題についても、パワハラ問題についても、この間、何かあったのかということに対しては、何もなかったということを具体的に市も答えられていたと思います。

今回、言うまでもなく、憲法第15条では、全ての公務員は全体の奉仕者である、そして行政行為、運用は公正・中立が求められていることは当然です。その中で、いわゆる政治活動を狭めるようなことはあってはならないと思います。先ほど、調査するとおっしゃいましたけれども、その辺については、基本的には一律に政治活動を禁止するものではないし、市長も、私どもも、特別職の公務員でありまして、そういう点では、いわゆる地方公務員法等は適用されていないと認識しております。

その上で、市長に対して、今の上畠議員に対してのいろいろな規制をするようなことはあってはならないと思いますので、その辺は、慎重な対応を求めたいと思いますけど、いかがでしょうか。

◎松尾崇 市長

私が、先ほど調査をすると申し上げさせていただきましたのは、この4月から、いわゆる執務室の中での、いわゆる物品の販売、勧誘等を禁止しているという中において、それらが適正に行われているかどうか、また先ほど議員からは、階段等に新聞等が置いてある状況というのは、私自身はよく把握をしておりませんでしたので、それがどういう状況なのか、影響があるかということは調査をしていく必要があるだろうと考えて答弁させていただきましたので、決して、何か政治活動を妨害するというような、そういう調査ではないと答えさせていただきます。

◆23番(吉岡和江議員)

私ども議員は議会内でもそうですし、庁舎内でもそうですけれども、市民の皆様の政策、いろいろな要求を伺いながら、市の職員と自由にそういう点では話し合いながら、それで、それはよりよいものにしていくというのが当たり前の活動だと思っております。そして市長に対しても、市民がいろいろな要求を持ってくる、それも一つ一つのある面では政治的な活動の一つだと私は思っております。ですから、その辺は十分な、慎重な対応を求めて関連質問を終わります。

○議長(中村聡一郎議員)

中澤克之議員の関連質問を許可いたします。

◆15番(中澤克之議員)

関連質問ですから長々とやるようなことはいたしませんが、余りにも目に余るということで、我が会派で質問していることについて、市長の答弁が少しぶれているような印象を受けたので、はっきりさせておきたいと思いますけれども、公共施設内における政治活動というのは、これは行ってはならないのは当たり前のことで、だから、この公共施設内での政治活動というものは、我々自民党ですら、自由民主というのを発行しておりますけれども、一切販売していないわけです。だから、その良識を持って同僚議員、我が会派の議員が質問しているので、もうちょっときちんと市長がはっきりさせないとならないことなので、市長の言葉から、上畠議員に発言したとおりのことをもう一度、要旨変更するなら、要旨変更をちゃんとやってください。どうするのか。庁舎内での規制についてどうするのか、きちんと明確に答えてください。

◎松尾崇 市長

私自身ぶれているということではございませんで、この間、議論をしてきた点におきまして、この市役所の中において、物品販売ということが行われているという実態、これは事実としてあるということ、そのことを禁止していく必要があると考えておりまして、そのことがこの4月からスタートをさせていただいた中で、きちんと実現ができているかどうかということについては、実態の把握ということはしていく必要があると考えています。