2014年2月12日水曜日

2014年02月12日 神奈川県逗子市議会 君島雄一郎

逗子市  平成26年  2月 定例会(第1回)  02月12日-03号

◆16番(君島雄一郎君)

(略)

2項目め、庁舎内の管理体制についてです。

庁舎が構造的に抱えている問題から、閉庁時の入退室に関して管理体制に不安があるのは、以前に逗子市庁舎内赤旗配布事件で指摘したとおりです。閉庁時には職員の机からパソコンが別の場所に移して保管されるのみで、市民の個人情報等が載っていると思われるファイル等の管理は必ずしも十分ではありません。これらは庁舎の構造的な問題で、抜本的な解決が難しいことから、監視カメラを設置するべきです。監視カメラのシステムを、集中制御であれば数百万円はかかるでしょうが、独立制御であれば、数十万円程度の設置でできます。

一昨日の御答弁では、個人情報に関わる部分があるとして、導入には消極的だと感じましたが、他の自治体では、自治体が所有する個人情報を守るために積極的な導入が進んでおり、大手警備会社もホームページで自治体御担当者様向けと大々的にPRしています。第2回定例会で補正予算措置をすべきと考えますが、いかがでしょうか。

そして、庁舎内の管理体制に不安があることが明らかになった転機の事件である逗子市庁舎赤旗配布事件は、その後どうなっているのでしょうか。県内でも、鎌倉市や座間市など、庁舎内での赤旗配布が問題となるケースが相次いでいます。これは情報セキュリティの観点からも見過ごすことができません。

私は、一昨年の9月第3回定例会一般質問で、日本共産党の機関紙赤旗日曜版が毎週末、つまり庁舎閉庁時に、何者かの手によって庁舎内の職員の机の上に配布されていた事件の実態を明らかにするとともに、まずはずさんな庁舎管理を改めることを求めました。その後、私は、逗子警察署に配布されていた赤旗を証拠物として提出し、警察からは、赤旗が逗子市内にどのような手段で届けられているのかといった情報等を教えていただきました。そして、この事件が契機となり、それまで庁舎閉庁時に配布されていた赤旗日曜版が、平日である木曜日に配布されるようになり、職員の間から、一体何が日曜版なんだと強い批判のある声が明らかになっています。

特定の政治思想に基づき作成されたチラシ等のビラ配布による事件は、これまで何度か司法で判断が示されています。有名なものとして、ビラ配布を目的として官舎内に立ち入った者が住居侵入罪の容疑で逮捕・起訴された立川反戦ビラ配布事件。そして、マンションの戸別ドアポストにビラを配布した者が住居侵入罪により拘留・起訴された葛飾政党ビラ配布事件です。この2件は、平成20年、21年に有罪が確定しており、最高裁判例として定着しています。ただ、これまでの判例を調べたところ、地方自治体の庁舎に何者かが無断で進入し、ビラ配布を行ったことが事件となったものはなく、市長が不法侵入の嫌疑で訴訟を起こせば、今回の逗子市の事件が今後の判例として定着するものと思われます。

したがって、逗子市の事件も、逗子市庁舎内政党ビラ配布事件と呼び、真相究明を目的とした告発を行うべきと考えますが、その後、改めて市長の考えをお示しください。

(略)

○議長(塔本正子君)

議長より質問者に申し上げます。

代表質問は、施政方針及び予算提案説明並びにその他の提出議案の範囲内でよろしくお願いいたします。

では、市長、どうぞ答弁をお願いします。

市長。

〔市長 平井竜一君登壇〕

◎市長(平井竜一君)

(略)

それから、併せて、赤旗に関する御指摘をいただきました。それは以前お答えしたことと変わっておりませんので、私としては、赤旗に限らず、個人がとる新聞というのは、基本的には自宅で購読されるということが常識かなというふうに思っております。

(略)



(略)



◆16番(君島雄一郎君)

ありがとうございます。

端的に伺ってまいります。

以前、市長がおっしゃっていた庁舎内の赤旗配布事件なんですが、認識として、特に土曜日、日曜日の閉庁日の対応については、管理上、好ましくないんだと、だから配らせないようにしたんだという御認識は今後もこのまま継続されるのか。それと、事件性については、今後、相手の対応次第ということになるんでしょうけれども、事件にするかどうか、起訴するかどうか、相手の動き次第だと考えているのか。その2点について御答弁をお願いします。

〔発言する者あり〕

○議長(塔本正子君)

市長、答弁できますか。

はい、市長。

◎市長(平井竜一君)

先ほどの1回目の質問に対する回答で、私としての考えはお示ししているので、御理解いただきたいと思います。