2003年3月13日木曜日

2003年03月13日 神奈川県川崎市議会 共産党議員

平成15年 第1回定例会-03月13日-06号

◆50番(市古映美)

(略)

次に,市職員の生活を守る立場から,特に人権,自由の問題についてです。市職員の「しんぶん赤旗」購読について,市長は3月中に調査をすると発言しました。政党の機関紙活動は憲法に保障された政治活動であり,購読の呼びかけは広く国民だれにでも行われているものです。その際,購読するかどうかは,本人の自由意思に基づく問題です。市長の権限で市職員に対して調査することは,憲法に保障された政党の政治活動の自由と個人の思想,信条の自由を侵す重大な問題であり,公的な立場にある市長の権限を逸脱する行為として,断じて認められないものです。調査は日本共産党だけでなく,すべての政党の機関紙活動について調査をすると仄聞していますが,全政党を対象にしようとも,またいかなる形,いかなる方法によるものであろうとも,さらに実害があるなしにかかわらず,政党の機関紙活動及びその読者に対する調査は,政治活動と思想,信条の自由を侵す重大な行為であることの本質は変わるものではありません。東京都でも同様の問題が起こされましたが,石原都知事は調査は行いませんでした。

日本共産党は,市職員の人権及び自由を守る立場から,市長に対し,市職員に対するこの件に関する調査及び関与は行わないよう強く求めておきます。なお,いかなる形,いかなる方法によるものであっても,調査が実施された場合には,国会や法的な対応を含めて重大な決意で対処することを指摘しておきます。

(略)