1980年9月24日水曜日

1980年09月24日 東京都議会 若松貞一

昭和55年_第3回定例会(第12号) 本文 1980-09-24

7 ◯百十二番(若松貞一君)

(略)

次に、教育問題について質問いたします。

まず第一点は、去る五月二十二日付の某週刊誌によりますと、都内のある小学校において一教師が、政党の機関紙である「赤旗」の購読について児童の父兄に対ししばしば勧誘を行っていたということであります。思うに、その教師から勧誘を受けた父兄は、自分の子供が学校に通っている以上、これは非常に断りにくいであろうということは容易に想像されるところであります。しかもこの行為は、教育公務員特例法並びに国家公務員法に基づく人事院規則に明らかに違反しているのであります。

また、聞くところによれば、このような教師の本分を逸脱した行為は、ひとりその小学校だけでなく、他の小学校でも行われているということでありますが、都の教育行政にとってまことに重大な問題であります。機関紙購読の勧誘の事実に対しいかなる処置をとったのか、教育長の明快な答弁を求めるものであります。

さらに私は、この事件は一つの小さな違反行為として片づけ、見過ごしてしまうことのできない重大な背景を持っている基本的な教育問題であると考えているものであります。教育長は今回の事件を一つの違反行為としてのみとらえるのか、その背景にある状況を含み基本的に重大な問題としてとらえるのか、その見解を明らかにしていただきたいと思います。

(略)



(略)



9 ◯教育長(平山秀親君)

お答えいたします。

政党機関紙の購読勧誘についてのお尋ねでございますが、小学校の一教員が「赤旗日曜版」の購読勧誘を行っていたことは、ご指摘のとおりでございます。このことにつきましては、すでに当該教育委員会におきまして、厳重に注意をしたところでございますが、さらに、都教育委員会といたしましても、より一層指導の徹底を図ったところでございます。すべて教員は、一人一人の子供の教育について公正な立場に立って、自由に父母と話し合う姿勢で教育活動に従事することが大切であると考えております。

(略)