2013年12月10日火曜日

2013年12月10日 神奈川県鎌倉市議会 上畠寛弘

平成25年12月定例会-12月10日-05号

◆16番(上畠寛弘議員)

(略)

では、9月議会にも取り上げさせていただいたテーマに移りたいと思います。

まず、そもそも市役所というのは、政治的中立でなければならないのでしょうか、御回答のほど、市長、よろしくお願いいたします。

◎松尾崇 市長

市役所の中で、活動していくということにつきましては、庁舎管理という視点からさまざまな活動について、支障のない範囲で許可をしていく部分というのも当然ございますけれども、今、質問いただきました政治的に中立でなければならないということにつきましては、そのとおりであると思っています。

◆16番(上畠寛弘議員)

そもそも、市庁舎内において政治活動、宗教活動というのは認められているのですか。

◎廣瀬信 総務部長

市庁舎は公用物でございます。公務を執行することを目的とする場所でございまして、管理運営及び市庁舎内の行為の許可については、市長に広範な裁量権が付与されていると考えております。

この市庁舎内の行為は、鎌倉市庁舎管理規則に基づき、許可を与えておりますけれども、政治活動または宗教活動であることで判断するのではなく、行われる行為の内容によって判断しております。現在は、政治活動であることをもって市庁舎内で行為を禁止するという対応をしておりませんけれども、今後、このあり方については不断の検討が必要だと思っております。

◆16番(上畠寛弘議員)

そうですね、踏み込んだ御回答をいただきましてありがとうございます。市民の方々から、やはり誤解を受けないように、その対応をしていただくこと、大変必要だと思っております。また、本日の中継、また質問は、インターネットでもすごい多数の方がアクセスしてごらんになっていただいているということ、また近隣の都市も、この鎌倉市の対応について注視されている、近隣だけじゃなく、九州でも12月9日、きのうの記事でもございましたけれども、大変鎌倉市の事例を参考にしたいという、やはり注視している動向を確認しております。やはり、その御発言、守っていただきたく思います。

12月9日の、きのうの記事ではございますけれども、福岡県の行橋市というところで、その行橋市議会において、行橋市議会議員、小坪慎也議員が、私が9月に取り上げさせていただいた同内容で、行橋市役所内で赤旗を勧誘・配布・集金するといった行為はよいのだろうかと質問されたということが記事になり、同様のケースは産経新聞の記事を読みますと、ほかの自治体でも表面化されており、全国に広がる可能性があると、ここでは書かれております。

そして、これについては、市役所の答弁としては、やはりこれについて部長職、部課長級職員を対象に、どのような形でされているか、まずは調査していき、またどのような形で調査すればいいのか、これから工夫していきたいと行橋市の総務部長は答えております。

そして、職員のコメントとして、この記事に載っているコメントでは、共産党は議会での追及が非常に厳しいし、ほかの管理職員も大半は講読しているので、断るわけにはいかないと思った。講読しても手かげんしてくれるわけではないのですが……。小坪氏の講読禁止の要求が通れば、多くの職員は万歳ですよと打ち明けたと書かれております。

鎌倉市では、500部程度とられているのではないかという職員の方のコメントがございましたけれども、行橋市の職員の方の素朴な、そういう率直なコメントが、こういうふうに紹介されていると。これは、やはりこの市役所においてもそうだと思います。

共産党のこの行橋市議会議員、徳永克子氏は、取材に対し、市職員とはいえ、個人としての申し込みがあり、講読してもらっているとは書いております。そして、最後のコメントで、私個人の問題ではないので、今後の対応は、党全体で検討したいと書いております。党全体ということで、この鎌倉市にも波及するかどうかはわかりませんけれども、こういうように、全国に波及していっている問題、私の仲間の自民党の市議、また無所属の市議の方々も、今調査に入って、どういう状態であるか、実態調査が今行われています。

特定の思想を弾圧するとか、そういうものはあってはならないと思います。しかし、市庁舎という場所を考えたときに、管理の大原則として、中立であるということ、政治活動を認めるということはあってはならないと考えます。こういうふうにお伺いしたいと思っていますけれども、この行為というのは、市民の方々からも、ちょっとおかしいんじゃないかなというような反響が全国からあったと伺っております。鎌倉市の市役所内における配布、勧誘、集金についても、9月議会中から現在にかけて、この赤旗の勧誘について、配布についてどうにかしてほしいと、解決するようにと、議会にも届いております。実際、これ行政側にも届いていると推察いたしますが、鎌倉市、もしくは鎌倉市教育委員会には、この赤旗に関することについて、何か市内外から反響はございましたでしょうか。

◎廣瀬信 総務部長

市役所にですが、市民の方だけでなく、市外の方からも、新聞赤旗の市庁舎内での配布に関しての抗議の内容のメール、ファクス、電話など、いただいております。これらのメールなどへの返信について準備しているところでございます。

◎宮田茂昭 教育部長

新聞赤旗の配布等の禁止を求める電話や文書についてでございますが、市民の方々から、教育委員会にもいただいております。

◆16番(上畠寛弘議員)

行政にも、そういった声が市民の方々から届いていることを確認させていただきました。おかしいところはおかしいよと言わないといけないと思います。今回も、ちょっと心苦しいですけれども、質問はさせていただきます。質問するに当たっては、お名前はもちろん出すことはできませんけれども、複数の他会派の議員の皆様から情報提供やアドバイスはいただいております。勇気百倍といったところですけれども、私が9月に一般質問をいたしましてから、鎌倉市議会議長に対して、日本共産党鎌倉市議会議員団の申し入れ書というものが提出されました。そこには、驚くべきことに、次の内容が書かれています。その3です。3、新聞赤旗は、日本共産党の機関紙であり、これを広範な市民、国民に勧めることは憲法が保障する正当な政治活動です。また、文末には、日本共産党鎌倉市議会議員団の正当な政治活動をパワハラと断じたことは到底容認することができないものでありますと締めています。

政治活動というふうに書いていると、もう市役所内で政治活動していると、この文章は認められているんですね。ですから、認めているという点も踏まえて、政治活動、みずから認めてしまっているということですけれども、総務部長の御見解をお願いいたします。

◎廣瀬信 総務部長

先ほどの御答弁とダブる部分がございますけれども、現在は政治活動であるかどうかで市庁舎内の行為の許可を判断しておりません。これ、先ほど申し上げたとおりです。

ただ、この点については、今後不断の検討が必要だと申し述べたことも先ほどの答弁と同じでございます。

◆16番(上畠寛弘議員)

私は本当、何も全ての勧誘がだめとか、配布がだめと言っているわけではありません。場所や時間をぜひ配慮してもらいたい。その上で、御自身の持っている権力を考えた上で行動していただきたい。そして、市民の方々がどういう目で見ていらっしゃるか、別にほかの町の外でやっていらっしゃる分には全然問題ないと思いますが、中でされているということ、これはやはり市民の方々からも誤解を受ける、政治的中立なのかと誤解を受ける可能性がございます。そして、私、先ほど見て指摘して、すぐ直していただいていたんですけれども、市役所の窓の外から赤旗新聞が置いてあるのが見えたりするんですよ。そういうところも、やはり普通の新聞じゃなく、政党機関紙という性質があるものですから、そういう新聞が市民の方々からも見えるような場所にぽんと何げなく無造作に置いてあるということ、それはぜひ注意していただきたく思います。

その上で、過去には赤旗の代金を集めているのは市議ではなく、職員が行っていたというような情報提供がございました。これについて、それは過去にあったということですが、それは事実でしょうか。

◎廣瀬信 総務部長

私は、そのうわさは知りませんけれども、かつて、私自身の話でございますけれども、採用されたばかりですので、大分前になりますけれども、地域紙、それから政党機関紙含めまして6社前後ありまして、それの集金を便宜、私は庶務系の仕事でしたので、取りまとめをしていたことはございます。ただ、現在は私の知る限りでは、そういう取りまとめということをしていないと思っております。

◆16番(上畠寛弘議員)

現在ではないということで、確認しますが、現在はないということでいいですね。

◎廣瀬信 総務部長

私の知る限りではないと思っております。

◆16番(上畠寛弘議員)

過去にはそういうことがあったということで、役所というものは、そういうところとは、やはり一線を引くべきであると私は考えます。市役所内での政治活動、それは不適切な行為だと思います。

そして、実際に9月議会以降、何件か、新たに庁舎内でそういう政治活動の団体の許可申請があったと伺いますけれども、直近で、9月以降、何件あったのでしょうか。

◎廣瀬信 総務部長

機関紙の配布などの庁舎内行為の許可、その申請ですけれども、9月以降に1件、これは許可済みでございます。それから、12月に1件の申請がありまして、現在審査中でございます。

◆16番(上畠寛弘議員)

2件既にあると。このようなことは、ニュースになったということもあるんですけれども、鎌倉市役所内では政治活動が、今のままだとできるんだと、できるから、そういう申請が来ていると。その政治活動云々は判断材料にしていないということですけれども、実際に、その政治活動をするための申請が来ている。当然、総務部の解釈ですと、配布するという広義な中には、勧誘や集金も含まれている、そういう認識でよろしいですか。

◎廣瀬信 総務部長

許可制、申請に対して許可をするというスタイルをとっているのが割と珍しいものですから、20年以降、私どもでもそのようにしております。聞いた限り、特にこの件について許可制をとっているところはないように聞いておりますけれども、この機関紙の配布ということで、今、許可しております。文言的にいいますと、そこに集金ですとか、勧誘ですとか、入っておりません。でも、先ほどの御質問と答弁にもありましたように、従来からそういうことをしておりまして、それを追認するような形で許可しているという実態を見ますと、その許可している内容には付随する行為、勧誘、集金も当然容認しているという意味合いというのはあったかに思います。したがいまして、その内容についての、許可内容についての文言の精査といいますか、それもどちらの結論になるか、まだはっきりしませんけれども、この辺の許可の文面についても、しっかり検討していく必要があると考えております。

◆16番(上畠寛弘議員)

ぜひ、しっかり考えてください。今の意味では、もう追認、結局追認して、勧誘と集金を、追認ですからね、おっしゃったとおり、認めてしまっているということなんです。これが市役所内において、あってはならないと思います。

12月に入ってからの分に関しては、まだ審査の途中だとおっしゃっておりますけれども、どこからのそういう許可の申し込みがあったのか教えていただけますか。

◎廣瀬信 総務部長

政党でございまして、12月4日に申請をいただきました幸福実現党の機関紙ということでございます。

◆16番(上畠寛弘議員)

実際、政治団体ですよね、営業行為というか、性質としては、幸福実現党、政治団体で、総選挙や参院選においても候補者を立てられていると。御存じかどうかわかりませんけれども、これが背景として、幸福の科学という宗教団体が創立した団体であり、幸福の科学の総裁と、また幸福実現党の名誉党首というか、総裁という人物が共通していて、幸福実現党の背景には幸福の科学があるものということは、総務部長として御理解されていますか。

◎廣瀬信 総務部長

私、政党活動には余りなじみがないものですけれども、知識としては存じ上げております。

◆16番(上畠寛弘議員)

今申し上げましたとおり、宗教法人幸福の科学がそういうような党をつくっていることは御存じだということで、これはもうちょっと線を引くのは難しいところではございますけれども、政治活動、そして宗教活動、結果的にこの団体に対して、今審査途中ということですけれども、これ、そこをきちんと、ルールをつくっていなかったから、こういうふうにいろんな団体から申請が来るような実態となってしまっている。これについては、する側ももちろんですけれども、市側としての責任もきちんと認識されなくてはなりません。これについて、やはり市長、どのようにお考えでしょうか。

◎松尾崇 市長

今、御答弁でも申し上げましたとおり、こうした政治活動についての御意見ということもございます。今、御指摘いただきました宗教活動との関係というところもございます。今現在では、先ほど申し上げましたとおり、政治活動をもってこの庁舎内での行為を禁止するというものではないというルールでありますけれども、こうしたルールということも含めまして、私の思いとしても、禁止をしていくということで検討してまいりたいと思います。

◆16番(上畠寛弘議員)

ぜひ、よろしくお願いいたします。

総務部長が先ほどおっしゃったとおり、庁舎管理というのは市長の裁量が大きく認められているものでございます。そこで、市長が禁止をしていきたいと断言をされたことに関しては、本当にきちんとやっていただきたい、ぜひ、この点について、なかなか難しいところもあると思います。そして、今の状態では、やはり市民の方々からも誤解を受ける可能性がある。そういうときに、市長がそうやって言ってくださったこと、これ、歯どめがつかなくなっているときに、市長がリーダーシップを発揮して、政治決断をされる、これがやはり首長として必要なことであると思います。既に許可してしまっているところに、いきなり年度途中で処分取り消しを突然すると、まだ今の時点では途中で処分取り消しというのはできないと、ルールとしてはないと聞いていますので、それで賠償請求とかされても困りますから、新たな年度を迎えるに当たって、まだ猶予、時間はありますので、しっかりと市長、よろしくお願いします。

その上で、ルールどおりにしていただいているのであれば、まだ構わないんですけれども、これもほかの議員から提供していただいた情報ですけれども、これは申し上げたいというか、証拠写真もあるんですけれども、その機関紙を配布されている配達員の方で、元市議の市民の男性が、本来の資格であれば使ってはならない議会駐車場を勝手に使われていると。総務部管財課が許可を出したことによって、議会側である貴重な駐車スペースが勝手に使われていると。私も駐車をしようとしたときに、あれ、全然とめるところがないなということもあるんですけれども、こういうルール違反もあると。こういったルールを破るようなところに対して、議会駐車場という場所は確かに議会が管理しているんですけれども、許可したのは管財課ということで、こういったところに、きちんと注意等をすべきであると考えますが、いかがですか。

◎廣瀬信 総務部長

駐車場に関するお話ですので、もとの配布行為については、先ほど、現時点では配布は許可しておりますということでございます。先ほど答弁したとおりですけれども、議会駐車場は、議員、今御存じのとおり、議会事務局で管理をしております。その運用については、議会事務局にお任せしておりますが、今御指摘のようなことがあれば、議会事務局にもお知らせしたいと考えております。

◆16番(上畠寛弘議員)

事務局長に答弁していただくことはできないんですけれども、そのような指摘があった場合には対応いただきたいと思います。

人事労務管理の観点からも、少し、職員の皆様にわかっていただくために触れさせていただきたいと思いますけれども、労務管理の観点からも、市議会議員という方が職員の方に勧誘しているというのは、やはり問題があると考えます。確かに、本人の自由意思に基づく問題でありと議長に対する申し入れ書では書かれていますけれども、そこには、市職員に対しても、職員の判断を尊重して行っていることは言うまでもないと書いていますが、さっきの福岡県の例のとおり、職員の方の本音のところでは、やはり議員であるというお立場を考えて、ちょっと遠慮されて、申しわけないですが、とれませんと言える方もいるけども、言えない方もいらっしゃる。そういうことを、労務管理の観点から、これはなかなか労務リスクという点でも問題があると思います。

市長は、9月議会において職員の方が共産党の市議会議員の方に新聞赤旗の購読を勧誘されていることは把握していると言及されております。

この問題について、労働局長や労基署長も歴任した労働官僚OBの東内一明氏初め、社労士や人事関係者にもいろいろと問い合わせてみました。今、名前を挙げましたが、これは許可をとっております。これは労働官僚、労働行政に携わった立場からしても、やはり不適切な行為であると。民間の事例でございますけれども、民間でこのようなことがあって、使用者として、例えば上司が部下に、そういう何か新聞に限らず買ってくれよとか、そういうふうに言っていると、それは使用者としては、確かに部下の自由意思はあるかもしれないけれども、それを何も言わず黙認していることは、やはり問題があると。本来であれば断りたかったのに、断れなかったよと、そのときの気持ち云々は別にして、断れなかったよと言って、実態として、多くの方々が買わされていたという事実があった場合に、その人が退職した後とか、そういう後に訴えられたら、当然、それは使用者として、きちんとその労働者の環境を是正しなかった安全配慮義務をきちんと心身、精神のほうですね、どっちかというと、そっちの安全配慮義務をきちんと果たしていなかったとして、労務リスクになる可能性があると伺っておりますし、私自身も人事担当、労務をあずかっていた者として、これはリスクがあるということをお話ししたいと思いますが、先ほどは配布行為に関してと申し上げましたけれども、こういう勧誘といった行為があるということで、なかなか全ての職員が断れるというわけではないと思いますけれども、これはどちらかというと、この市役所でプロパーとして歩まれてきた瀧澤副市長の御見解を伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。

◎瀧澤由人 副市長

今、勧誘という行為が労務リスクという、リスクの捉え方というのはさまざまあるし、今おっしゃられる部分はよくわかります。私のプロパーという立場でもう30数年ここにいまして、20年ぐらいは購読していますが、その間に何度か、こういう話題になったときに、同僚ですとか、後輩ですとか、先輩も、自分の意思でやめている方も多々おりました。私は私の意思でここまで読んでいるのは事実であります。

今後、ただ、私が育ってきた時代と随分時代がさま変わりしておりまして、私は別にストレスとか、あるいはパワーハラスメントだとか、そんなのを感じずにいるんですけれども、今の若い人たちが、私と同じようであるかどうかということは、やっぱり時代の流れの中でもう一回考えなきゃいけないのかなと、ただ、よしあしよりも、具体的に公務をどうやって担保していくかという意味におきまして、先ほど総務部長が答えたように、政治活動とか、宗教活動というジャンルで捉えるのか、結果として、今こうやっていろいろ問い合わせを受けたり、多くの団体が、そういう購読ということで、それが適正な公務を執行していく上で十分なのかという、そちらのリスクも十分考えていかなくちゃならないと、両方考えて、今後、市長とも協議しながら対応すると受けとめております。

◆16番(上畠寛弘議員)

確かに、瀧澤副市長のように心臓の強い方は、なかなか今の新人の職員の方々を見ても、最近の就職市場を見ても、若者というのは、心臓が弱いというか、メンタルヘルスで鬱病、新型鬱等、いろんな形で、ちょっと上司から叱責されたことをもってでも、やめた人もいるし、実際、やっぱりメンタルヘルスという面では弱くなっているんじゃないかなという傾向は私自身も肌感でも感じます。私はどちらかというと心臓に毛が生えているほうなので、平気なんですけれども、今の時世をきちんと鑑みて、職員の方々がモチベーションを持って働くということ、それが一番大事だと思いますし、それが結果的に市民の方々にとって一番いいことだと思います。職員の方々がモチベーションを持って働く、そのことをきちんと理事者の皆様には考えていただいて、部下の、そういったところを配慮していただきたいと思います。

公務執行に当たってのリスクということも今、瀧澤副市長から教えていただきましたけれども、労務の観点、庁舎管理の観点、さまざまな観点から対応していきたいと。職員の方々が、読みたいというのであれば、全然それは、読むなというのは別にしなくていいと思います。ただ、そのときにきちんと自由意思が担保されているのか、今だったら、インターネットでも赤旗に申し込もうと思ったら申し込めますし、私も結構、高校生ぐらいのころからずっと赤旗を読んでいますけど、赤旗の方々って、質問とか送ったら、すごい丁寧に返してくれるんです。そういう意味では、政治の勉強にもすごくなるということもありますので、インターネットから申し込めるという点もあるし、自由意思でもって申し込めるということも、今ならできると思いますので、そういうことも鑑みた上で、職員の方々の労務リスクを配慮すれば、要は対面で、とってくださいと言われて、じゃあ、とります、とりませんというのではなくて、そういうところがありますよと言うぐらいで、そこまでの勧誘については制限というか、配慮していただくように対応すると。そこをきちんとしていただきたいと、市長としても、市長は職員の一番の責任者ですから、職員の方々の、だから社会人であったとしても断れない方はやっぱりいるんです。人事をやっていたからわかるんです。だから、そういうときに、市長がきちんとリーダーシップをとって、本当にこの方々の自由意思を持ってできているのか、市庁舎内外問わず、そういう形でとってくれよとか、そういう勧誘があるのであれば、きちんと対応していただかなくてはならないと思いますけれども、この点について、市長からの見解もお願いいたします。

◎松尾崇 市長

この政党機関紙の購読自体については、職員の意思を尊重するということは基本的な考え方でございます。

ただ、市庁舎の中においての政治活動ということにつきましては、さまざまな御意見もいただいているところでもありますし、また公平・中立を保つ中において、より適正な方法をとってまいりたいと考えています。

◆16番(上畠寛弘議員)

市長としては、今、ぎりぎり答弁いただけるところを答弁していただいたのではないかなと思います。職員の方々のメンタルヘルス、健康、これをきちんと配慮するのが使用者としての責任でございますから、今おっしゃったとおり、やはり社会人であろうと、職員の方からしたら、市議会議員は質問権も持っていますし、そういう意味では断りづらいというのは、やっぱりあると思います。その場で、みんなで勇気を出して、もうとりませんという方もいたと、直接その断った方からも、いろいろ聞きましたけれども、やはり断れなかったから、今もとっていますという方も聞いていますので、市長も、瀧澤副市長も、総務部長もきちんと御対応いただけるということで、よろしくお願いいたします。

(略)